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尿で栄養をハックする!ユカシカド代表・美濃部慎也氏|上田悠理の気になるアノ人に会ってきた vol.4

Health 2.0 Asia – Japan統括ディレクターの上田悠理です。秋になり肌寒い日もありますが、皆様、如何お過ごしでしょうか。私は相変わらず人に会いまくり、Health 2.0 Asia – Japanを広めております。登壇者やスポンサーさんも続々と決まってまいりました!これからますます増えてまいりますので、Health 2.0 Asia - Japan 2018 公式サイトをチェックしてくださいね!

さて、ご無沙汰になってしまいましたが、「ゆーりが気になるあの人に会ってきた」第4弾です。第4回目の今回は、栄養の道を究めて12年!今年の経済産業省ヘルスケアビジネスコンテストのファイナリストや週刊東洋経済の「すごいベンチャー100」に選出され、私が先日寄稿した週刊ダイヤモンド(2018年7/21号)の「日米ヘルステックスタートアップ20選」でも選ばせていただいた、ご活躍目覚ましいユカシカドの代表・美濃部慎也さんに会いに、オシャレな原宿に行ってきました!
 ■目次


尿で栄養の過不足が分かる?!パーソナル栄養検査キット「VitaNote」

尿検体から15種類の栄養素の過不足を解析し、その結果に基づいたテーラーメイドのサプリメントを配合してくれるサービス*「VitaNote」を提供しているユカシカドさん。創業は2013年で、地道な研究を続け、満を持して2017年にサービスをローンチされました。先日約2億円の資金調達を実施するなど、サービスローンチから着実に実績を積んでいる会社さんなのです。

*テーラーメイドサプリは、栄養検査キット「VitaNote」のオプションサービスである「VitaNote FOR」を申込むことで利用できます

サプリメントの配合は、美濃部さんの出身地でもある兵庫県の自社工場で行っているそう。なんと、検査キットのお得なキャンペーンをやっていらっしゃったので、私も試してみました!(結果待ち中!)

VitaNoteの検査キット

VitaNote検査結果イメージ図
「VitaNote」は、専用キットで尿を送るだけで栄養状態がスマホやPCで確認できます

「栄養のリテラシーを高めたい!」、きっかけはアメフト部時代に抱いた疑問

代表の美濃部さんはリクルート出身で、関西学院大学のアメフト部で鍛えた筋肉系イケメン。現在38歳で、栄養の研究は地道に進めて12年とのこと。元々のきっかけは、大学の部活時代。運動理論やトレーニングでは最先端の研究・技術が活用されているのに、栄養の部分だけが経験則をベースとしていることに疑問を持ったこと。その後、バングラデシュやフィリピンといった途上国の子どもたちの貧困と栄養問題に触れたことも重なり、「栄養」をライフワークにすることを決められたそうです。

「正しい栄養の知識で、正しい選択ができるように、栄養のリテラシーを高めたい」と美濃部さんは語ります。運動であれば、スマホアプリで歩数などのログをとる人もいれば、ジムに通う人もいる。すべてを一つの枠組みに落とし込む、例えばスマホひとつにまとめてしまう必要はないと考えられています。

ユカシカドも、栄養に関係することを、例えばアプリひとつにまとめる(=プラットフォーム化する)のではなく、きちんと検査をして栄養状況を可視化した上で、一人一人が自分に合い、自分で続けられる正しい栄養摂取の方法を選ぶ、という「選択」をサポートすることを目的としているそうです。

ユカシカド代表・美濃部氏

途上国の子どもたちにも届く「栄養のインフラ」サービスを見据えているユカシカドさん。現在はto Cモデルに特化しており、1か月分ずつ提供するテーラーメイドサプリメントのリピーター率も高いそうです。

ヘルスケアのみならず医療現場でも“栄養バランス”はキーポイント!

普段、在宅診療医として臨床に携わる私ですが、専門の形成外科領域だと、褥瘡(床ずれ)の患者さんを多く見ています。平たく言ってしまえば、傷をいかに早く治すか、が命題なのですが、ここで大きく関わってくるのが実は「栄養」なんです。

摂取された栄養、例えばタンパク質、ビタミンC・A、亜鉛や鉄などのミネラルは、皮膚を作る原料となるため、創傷治癒に大きく影響します。高齢者にとって、栄養バランスは傷の治る速さに直結する。つまり、在宅医療において患者さんがどのような栄養を摂るかは非常に重要なポイントなのです。

気を付けてはいても、やはり偏ってしまう栄養摂取。実際に、患者さんのご家族に「差し入れは何がいいですか?」と聞かれたら、サプリメントをお勧めすることもあるくらいです。

もちろん、高齢者のみならず、栄養の偏りは現代人の課題です。美容の面でも、乙女にとっては、栄養の偏りはシミやニキビの原因にもなるため、特に気になりますよね。実際、ビタミンやコラーゲン入りのドリンクなどをつい選んでしまう女子は多いのではないでしょうか?

そこで、ユカシカドさんの「VitaNote」の登場です。「VitaNote」なら、「実際に不足」している栄養素を「テーラーメイドで」配合してくれるんです。つまり、過不足なくお手軽に足りない栄養が補充できてしまうわけです。リピーター率が高いのも納得ですよね!

VitaNoteから届くテーラーメイドで配合されたサプリメント
「VitaNote」から届くテーラーメイドで配合されたサプリメント

今、注目領域の一つでもある「栄養」にフォーカスしたサービスを展開しているユカシカドさん。100社以上の企業から提携の提案がきているそうです。大多数が上場企業とのことで、この領域の注目度の高さが伺えると共に、ユカシカドさんの今後のコラボレーションが期待できますね。

さて、最後に少し宣伝になりますが、私が今年も統括ディレクターを務める「Health 2.0 Asia – Japan 2018」。2日目・12月5日のセッションテーマの1つに、「食生活革命~テクノロジーは人の栄養を向上させるか~」を用意しました。生きる楽しみでもあり、健康な身体づくりの基本でもある「食」について、最先端の研究者とサービス事業者を集めて、最新の動向から今後を議論してもらいますので、期待してください!

今回は栄養をテーマに、「ユカシカドの美濃部慎也さんに会ってきた」をお届けしました。次回も気になるアノ人とのおしゃべりから、最近のトレンドを考えていけたら良いなと思います。次回も是非、お付き合いくださいませ!

上田 悠理Yuuri Ueda

医師/メドピア株式会社 Health 2.0 Asia – Japan 統括ディレクター

早稲田大学法学部を卒業後、岡山大学医学部に編入し医師免許を取得。形成外科・訪問診療医として、在宅高齢者の褥瘡管理に携わる。臨床を継続する傍ら、2017年4月よりメドピアが主催するHealth 2.0 Asia – Japan統括ディレクターに就任。臨床現場で感じるニーズと、テクノロジーで可能なこととの間に大きな隔たりを感じており、この壁を破壊するべく、ヘルステック領域のカンファレンスHealth 2.0 Asia – Japanの統括を中心に活動している。
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